|はじめに
近年では、品質が良く天然素材(オーガニック素材)を原料とした石けんの人気が高まっています。コロナ禍により、家の中で過ごす時間が増え、生活の中に心の豊かさを求め、からだにやさしいものを取り入れたいという想いが強くなったからではないでしょうか。
私たち台湾生まれのハーバルケアブランド阿原YUANの製品は、「自然のちからを 自然のままに」を大切に、台湾の肥沃な台地で育った栄養たっぷりの天然ハーブを原料としたものづくりをおこなっています。
この天然ハーブの素材の効能を最大限に引き出すために、ユアンでは独自のレシピを生み出し、コールドプロセス製法でソープづくりを行っています。ユアンこだわりの『コールドプロセス製法』とはどんな製法なのか。一般的な石鹸づくりの製法である「釜焚き(ホットプロセス)製法」との比較もしながら、ご紹介します。
|ユアンソープのレシピと製法
ユアンソープは熟練の料理人と同じようにレシピと腕が命
ユアンソープは、 油脂+大自然に育まれた国家公園の汚染されていない山の湧き水 + アルカリ成分 + 国家公園内ユアン農場のハーブ + 天然のエッセンシャルオイル でつくられています。
ユアンの石けんづくりの製法である「コールドプロセス製法」は、この天然素材の栄養分がそのまま活かせる製法であるがゆえに、レシピと職人の腕(製造工程)が命です。油脂とアルカリ成分の配分、素材の持つ特徴を最大限に活かせるレシピをつくり出すことが大切です。まさに熟練の料理人と同じように、そのときどきの季節や気候、素材の状態に合わせて、レシピを生み出し、最高の状態に仕上げています。
ユアンのように、数多くのハーブがブレンドされているソープが非常に珍しいのも、このような技が必要だからなのです。ユアンのものづくりは、ハーブと精油を組み合わせることで、スキンケアだけでなく、心と気持ち、精神から癒すことを大切だとし、お客様への責任と愛情をもって、手作業でつくられています。例えば、ランタナソープ。ランタナには一般的に言われている作用がありますが、そこにラベンダー精油をプラスすることで、さらに癒されるようにするという組み合わせです。
お客様に安心してユアンの製品を使っていただけるように、素材となる天然ハーブを育てるところから、商品となってお客様のもとへお届けするまで、天然素材の豊かな成分を壊さないように、「コールドプロセス製法」のもと、丁寧に次の工程へとバトンが渡されています。
|コールドプロセス製法とは?
なぜ保湿成分の高い石けんをつくることができるのか?
ここからは、ユアンこだわりのコールドプロセス製法について詳しく説明します。石けんには、化粧石けんと薬用石けんがありますが、ユアンの石けんは化粧石けんです。薬用石けんは、肌の殺菌など薬用の効果を発揮するため、薬品添加物等が含まれますが、化粧石けんには入れることは出来ません。
コールドプロセス製法は、低温(40℃前後)で石けんを作る方法です。熱を加えないため、ハーブやオイルの有効成分をそのまま保つことができ、保湿成分であるグリセリンが多く含まれた石けんが出来上がります。この製法により、肌に優しく、しっとりとした使い心地の石けんが完成します。製造には45~60日と時間がかかりますが、その分だけ肌に優しい高品質な石けんが生まれるのです。
※月桃ソープの成分表示の裏ラベル(2024/05/31現在)
|ユアンソープの原料
ユアンソープの成分表示をご覧いただくと、「オリーブ果実油、ヤシ油」と書かれています、これが油脂です。石けんの特徴は油脂で決まります。オリーブ果実油かヤシ油か、どちらがメインの油になっているかは、ユアン農場のハーブとエッセンシャルオイルとの相性によっても違います。アルカリ成分は、「水酸化Na」と書かれているものです。
<オイルの特徴>
油脂の成分 =脂肪酸(石鹸の泡立や固さを決める成分)+グリセリン(天然の保湿成分)+不けん化物(ビタミンなどの微量成分)です。
- オリーブオイル(オリーブ果実油)は、オレイン酸が豊富でしっとりした使用感
- ココナッツオイル(ヤシ油)は、泡立ちがよく、洗浄力が出る
このように、オイルによっても、効能や役割が違います。
|ホットプロセス製法とは
伝統的な石けんづくりの製法である釜焚き製法
伝統的な石けんづくりの製法である「ホットプロセス(釜焚き)製法」とは、どのような製法なのでしょうか。主原料はコールドプロセス製法と同じ油脂とアルカリ。これらを混ぜ合わせて約90度の高温で加熱(けん化)していきます。加熱けん化法、ホットプロセス製法とも呼ばれています。
釜炊き製法のメリットは、短時間でつくれること。よって量産することができるので、比較的安価なお値段で提供されていることが多いです。釜焚きは、4時間から5時間かけて加熱が続けられるため、多くの素材は加熱によってダメージを受けてしまうこともあります。ですので、熱に弱い素材は入れることができず、加えられる成分は限られています。
|貴重な石鹸
コールドプロセス製法の特徴と貴重な石けんである理由
コールドプロセス製法も、全く熱を加えないわけではなく、約50度前後、ホットプロセス製法の約半分の熱が加わります。阿原/YUAN(ユアン)の場合は、40度前後の熱が加えられています。
コールドプロセス製法の1番のメリットは、熱で成分が劣化しないことです。これによって、熱に弱い成分でも、素材の良さをそのままに加えることができます。ユアンソープは、ユアン農場の天然ハーブが何種類も組み合わさっていますが、これが実現できるのも、コールドプロセス製法だからです。
また、保湿成分であるグリセリンやスクワランは熱に弱い成分ですが、コールドプロセス製法でつくれば、高い保湿成分を維持できるのです。だから、コールドプロセス製法の石けんは、保湿成分が豊富なのですね。
一方で、コールドプロセス製法には、弱い部分もあります。油脂とアルカリ成分を低温で混ぜ合わせると、どうしてもアルカリ性が強くなるため、緩和させるために長く乾燥させる必要があります。つまり、乾燥の工程が長くなり、量産ができないのです。そして、油脂は長時間放置すると劣化するため、一度使用し始めたら、なるべく早く使いきる方が良いと言われています。鮮度の高いうちに使っていただくことで、栄養成分はそのまま取り込んでいただけます。
|結びに・・・
さて、いかがでしたでしょうか。ユアンソープのものづくりへのこだわり、天然素材をたっぷりとブレンドしているため、コールドプロセス製法で丁寧につくり、レシピが命であること。ユアンソープの魅力を感じていただけましたでしょうか。
ユアンのものづくりは、表面的な効果とともに、お客様の心に寄り添い、気持ちから癒していただきたいという想いをもっています。今回の記事を通して、「ユアンのこだわりと愛情」を感じていただくことで、「自然のちからを自然のままに」実感していただけたら嬉しく思います。
コールドプロセス製法で作られたユアンソープはこちら
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