中秋の名月。台湾では中秋節と言います。2023年の台湾の中秋節は9月29日。
台湾では、春節につづく伝統的な祝日で、月を眺めながら大切な人と語り合い、月餅を食べる習慣があります。
月餅は日本ではあまり馴染みありませんが、中秋節では必ず食べるお菓子なんです。
丸い形の月餅は、家族団らんや幸福の象徴となり、とてもおめでたい食べ物です。
台湾の中秋節ではこんなものを食べる習慣がある!
台湾の中秋節で食べる月餅にはどんな種類があるの?
台湾の中秋節に必ず食べるお菓子と言えば月餅ですね。
月餅は、地方によって食べられている種類が違うことも特徴の1つです。
そして、最近では少し珍しい月餅も作られているんです。
まずは、五仁チャーシューと呼ばれている月餅です。ピーナッツやゴマ、胡桃、アーモンド、ヒマワリの実など五種類の材料をよく炒めて、皮を剥ぎ、細かく刻み、砂糖を入れて作られたもので、中国古代には「仁、義、礼、志、信」五つの道徳があり「五仁」はちょうどその発音に近いことから、名づけられました。
一般的には、こしあん、蓮の実、もち米でつくられた雪の皮、果物と野菜などあらゆる種類の月餅がありますが、最近では、チョコレート、緑茶、アイスクリーム、クリームチーズまで登場し、様々な味を楽しまれているようです。
甘い月餅が好きではない方は、シーフードの月餅もあるそうですので、挑戦してみられても良いかもしれません。味は想像出来ませんね!
中秋節に焼肉を食べるってホント?
近頃では、中秋節の夜は月を見ながら家族や大切な人と自宅やその前の道端でバーベキューをすることも恒例行事なんだそうです。
このイベントの発祥は、なんと台湾のバーベキューソースの広告がきっかけ! 食べ方も日本とは少し違い、台湾のバーベキューは、食パンをトーストしてお肉を包んで食べたりもします。この食べ方は、サンドイッチやハンバーガーのようで美味しそう!! お肉を挟んで食べたら手軽に食べられるし、外でバーベキューするなら真似してみたいと思いました。
バーベキューのスタイルでも、こんな差があるなんて、ご近所の台湾と日本なのに、文化の違いが面白いですね。
子供の成長を祈願する食べもの
もう1つ欠かせないのが、文旦です。文旦はあの皮が分厚く大きい柑橘類ですね!
台湾の文旦は日本のように丸いカタチではなく、洋ナシのようなカタチをしています。
文旦の果実を食べるまでは普通なのですが、食べた後の文旦の皮を帽子のようにかぶせる習慣があるのが台湾流。
子どもたちの健康と安全を願い行います。この習慣は文旦の台湾名「柚子」と子供を守るという意味の「佑子」の発音が似ていたことから、おこなわれるようになったそうです。
こうして見てみると、台湾は漢字文化の国ですが、発音が似ているもので遊んでみたり、そこから風習が誕生したりと、語呂合わせが好きな文化があるのかもしれませんね。
参考文献
https://www.taipeinavi.com/special/80009602
https://kogetsu-an.shop/culture/2552/
https://www.arachina.com/festivals/mid-autumn-festival/mooncake.htm