二十四節気「大雪（たいせつ）」2024

JUN KOJIMA 著2024年12月07日

みなさん、こんにちわ。

大雪覆山川（大雪が山河を覆い）
深冬寒意足（冬の寒さ深まりて）
厚裳添暖意（厚手の衣が暖を添え）
身體得暖和（体はぬくもりに包まれる）

古人曰く：「大とは盛なり、この時に雪盛んなり。」

寒風と細雨が挑む季節

大雪（たいせつ）はその名の通り、雪が最も多く降る時期を指します。この時期は冬の第三の節気であり、次の冬至が年間で最も冷気が強まる時期となります。この期間、北東からの季節風が強まり、気温が急激に下がり、湿った冷気が広がることが特徴です。

寒さが厳しくなるこの季節には、特に大人も子供も風邪や心血管疾患に注意が必要です。十分な睡眠をとることで体の陽気を補い、寒さに対抗する力を高めましょう。

ユアンの養生のヒント

冬の防寒対策で最も重要なのは、首、腹、足を温めることです。首の後ろは寒気が入り込みやすい部分であり、湿冷の季節には外出時にスカーフを巻いて冷えを防ぎましょう。また、足は末梢神経が集中しており、血流が滞りやすい部位です。特に女性に多い手足の冷え対策として、寝る前にユアンの「好朋油」で肩や首、足をマッサージするのがおすすめです。さらに、熱いお湯で足を温めると、体がしっかりと暖まり、より快適な眠りを得られるでしょう。

｜大雪（たいせつ）とは？

2024年は12月7日から始まる二十四節気の「大雪（たいせつ）」は、いよいよ冬本番の到来を感じさせる節気です。この時期は、北国では本格的な降雪が見られ、山間部や寒冷地では積雪が増え始めます。「大雪」という名の通り、雪が多く降る季節であり、空気はさらに冷たく、自然界は完全に冬の装いへと変化していきます。

冬眠する動物たちや葉を落とした木々が静かに春を待つように、私たちも寒さに備えて、衣食住を整え、体を温める工夫が求められる時期です。日照時間も短くなり、寒さが肌にしみるような季節ですが、その分、雪景色や冬の澄んだ空気が心を落ち着かせ、特別な静けさを感じさせてくれる節気でもあります。

大雪は、二十四節気の21番目にあたる節気で、黄経255度の地点を太陽が通過する頃に始まります。2024年の大雪は12月7日から12月20日まで続きます。この時期は、文字通り「大きな雪が降る」季節を表しており、気温が一段と低下するため、雪が降ることが多くなります。

古代中国では、大雪は冬至に向けた準備の時期としても重要視されていました。日本でも、田畑は冬の休息に入り、人々は農作業を終え、家族と過ごす時間を増やしながら、寒さに対応する知恵を巡らせてきました。この節気には、寒さに負けないための体調管理と、自然に寄り添った暮らしをする心構えが求められるのです。