二十四節気「冬至（とうじ）」2025

JUN KOJIMA 著2025年12月22日

┃冬至 – 長い夜に、静かな光をともす

白昼がいちばん短く、夜の闇がもっとも深まる日。
遠くでゆっくりと光が集まり、長い冬にそっと灯る小さな希望のように感じられます。

【今日の節気｜暮らしのメモ】

1.からだも心もあたためる・湯圓を

冬至に欠かせないのが、あつあつの湯圓（お団子の甘いスープ）。
まるく並ぶ湯圓には、円満や団らんへの願いが込められています。
ただし食べ過ぎは控えて、一度に少しだけ味わうのが理想的。
からだをやさしく温めながら、胃にも心にも負担をかけずに楽しみましょう

2.冬の日のうるおいケア

冷え込みが強まり、暖房を使う時間も長くなると、肌は乾きやすく敏感になりがちです。
入浴後は、月桃エンリッチングなどでうるおいを重ね、
肌にふんわりとした保護ベールをまとわせて、自分のからだをそっといたわってあげましょう。

3.関節をいたわるあたため習慣

冬至を過ぎると寒さはいっそう深まり、関節や首・肩がこわばりやすくなります。
外出時は手袋やマフラーでしっかり防寒をし、
帰宅したら温かいタオルで首や肩をゆっくり温めて血の巡りを整え、
全身の力を少しずつ抜いていく時間を持ちましょう。

冬至には、あたたかさと澄んだ空気をそっと心にしまい込み、
この先の冬の日々を、少しでも軽やかで穏やかな気持ちで過ごしていきたいものです。

※上記は台湾の風土がベースの文章です。

┃夜がもっとも深まる、日本の冬至

冬至は、二十四節気のなかで一年でもっとも昼が短く、夜が長くなる節気です。今年は12月22日に訪れ、日本ではこの日を境に、少しずつ日照時間が伸びていくと考えられてきました。闇が極まるからこそ、光が生まれ変わる節目。その象徴的な一日として、冬至は古くから大切にされてきました。

この冬至は、季節を測る大きな柱である「二至二分（にしにぶん）」の一つでもあります。二至二分とは、冬至・夏至（至）と、春分・秋分（分）の四つの節目のこと。太陽の高さや昼夜の長さが大きく切り替わるタイミングで、暦のうえでも季節の流れをつかむための基準として用いられてきました。冬至はその中でも、光がいちばん弱まり、これから再び増えていく起点にあたります。

日本の冬至は、冷え込みが本格化し、空気が冴えわたる時期でもあります。朝夕の冷えは一層厳しく、身体の芯まで寒さを感じやすくなる一方、空は澄み、星や月の光がくっきりと浮かび上がります。自然は静まり返り、外へ広がるエネルギーは内へと収まっていく。そんな季節だからこそ、無理に動き回るよりも、心身を温め、内側を整える暮らし方が日本の冬至にはよく似合います。

この時期は、早めに休み、温かい食事や入浴で一日の終わりを丁寧に締めくくることが大切です。長い夜は、ただ寒さに耐える時間ではなく、次の季節へ向けて力を蓄えるための、静かな準備期間ともいえるでしょう。

┃豆知識：冬至に「かぼちゃ」と「ゆず」が結びついた理由

日本の冬至といえば、かぼちゃを食べ、ゆず湯に入る風習が知られています。かぼちゃは保存性が高く、冬でも栄養を摂れる貴重な食材だったことから、無病息災を願う縁起物として食されてきました。特にβカロテンを多く含むことから、寒さで弱りがちな身体を支える知恵でもあったのです。

一方、ゆず湯は、香りによって邪気を払うと同時に、血行を促し冷えを和らげるための習慣。長い冬の入口にあたる冬至は、香りと温もりを暮らしに取り入れる節目でもありました。日本人はこうした感覚的な知恵を通じて、冬の厳しさと穏やかに向き合ってきたのです。

┃この季節におすすめ：送料無料石鹸

20周年記念ドクダミ＆ローズマリーソープ100g

冬至は、冷えと乾燥で肌がゆらぎやすくなる時期。さらに、暖房による乾いた空気や、厚着によるムレ・皮脂のこもりで、肌のコンディションが「乾くのにベタつく」「すっきり洗いたいのに刺激は避けたい」と感じることも増えてきます。そんな季節の変わり目に、毎日の洗顔・洗身を心地よく整える一品としておすすめしたいのが、20周年記念ドクダミ＆ローズマリーソープです。

ユアンの定番であるドクダミを中心に、ローズマリー葉油、ビターオレンジ葉／枝油、レモン果皮油を重ねた限定レシピ。洗い上がりはさっぱりと軽やかで、冬の重たい空気の中でも気分を切り替えやすいのが魅力です。オリーブ果実油やシア脂、ミツロウをベースにしたやさしい洗い心地で、肌を清潔に保ちながら、必要以上に奪いすぎないバランスを目指しています。

香りは、ハーブの清々しさに柑橘の明るさが重なる、冬にこそ映える爽快感。朝の洗顔で目覚めのスイッチを入れたい日にも、帰宅後に一日の空気を洗い流したい夜にも、すっと寄り添ってくれます。白茶由来のチャ葉エキスや、植物エキス（オカゼリ果実エキス、ホウキギ果実エキス）も加わり、植物の気配を感じる奥行きのある使い心地に。